2026.07.02

Gemini Interactions APIとは?stateful会話・background実行・Managed Agents移行のポイントを解説【2026年速報】

Gemini Interactions APIとは?stateful会話・background実行・Managed Agents移行のポイントを解説【2026年速報】

Googleは2026年6月末、Gemini向けのInteractions APIを一般提供に移し、Gemini modelsとagentsの主要インターフェースにすると発表しました。従来のgenerateContentも継続利用できますが、新機能の中心はInteractions APIに集まりつつあります。いま確認したいのは、単なるAPI名の変更ではなく、会話状態の持ち方、長時間タスクの扱い、エージェント実装の前提が変わる点です。

Interactions APIとは何か

Google公式ブログによると、Interactions APIはGeminiのモデル呼び出しとエージェント呼び出しを1つの入口で扱える設計です。model IDを渡せば通常の推論、agent IDを渡せば自律タスク実行に使えます。2025年12月にpublic betaとして公開され、2026年6月末のGAで安定スキーマと追加機能がそろいました。

実務上の重要点は、会話履歴をクライアント側で毎回組み立てる発想から、サーバー側でinteractionを連結する発想へ移ることです。`previous_interaction_id` を使うことで、マルチターンの履歴をGoogle側で保持しながら次の処理へ進めます。

何が変わるのか

1つ目はstateful会話です。Googleの移行ガイドでは、Interactions APIはデフォルトで状態を保持し、`store=true` を前提に会話をつなげる構成が推奨されています。チャット履歴を自前で圧縮・再送する負荷が減るため、社内FAQや業務支援ボットの実装が軽くなります。

2つ目はbackground executionです。長時間処理では `background=true` を指定し、interaction IDを受け取って後から結果を取得できます。Deep Researchや長い推論を同期リクエストのタイムアウトに縛られず実行できるため、調査、レポート生成、複数ステップのツール実行に向きます。

3つ目はツール設計です。GA告知では、Google SearchやGoogle Mapsなどの組み込みツールと、自作functionを同一リクエストで混在できると説明されています。単一LLM呼び出しよりも、検索、関数呼び出し、画像返却まで含めたエージェント処理を前提にしたAPIへ寄っています。

Managed Agentsをどう見るべきか

さらにGAでは、従来のroles中心の表現からtyped steps中心の表現へ整理されました。user_input、thought、function_call、model_outputのように各行為が分かれるため、途中経過の可視化や障害切り分けがしやすくなります。エージェントの監査ログやUI表示を作る側には、この構造化の価値が大きいです。

今回のGAで追加された大きな判断材料がManaged Agentsです。Googleは、1回のAPI呼び出しでremote Linux sandboxを立ち上げ、reasoning、code実行、web browsing、file管理まで行えると案内しています。つまり、単なる応答APIではなく、作業環境付きのagent runtimeに近づいています。

ただし導入判断では、何でもManaged Agentsに寄せればよいわけではありません。単発の要約や分類なら従来型のstateless呼び出しで十分です。一方で、複数ファイルをまたぐ調査、外部ツールを絡めたレポート生成、長時間の非同期処理ではInteractions APIの恩恵が大きくなります。

移行前に確認したい3つのチェックポイント

第1に、履歴管理をどこで持つかです。既存実装が`contents`配列の手動管理に強く依存しているなら、`previous_interaction_id` へ置き換える影響を洗い出す必要があります。第2に、同期前提のUI設計を見直すことです。background実行を採るなら、進行中表示や再取得導線が必要です。第3に、どの処理をagent化するかを切り分けることです。高コストな自律実行は、明確な業務価値がある箇所に絞るべきです。

FAQ

Q. generateContentはすぐ廃止されますか? A. Googleは継続サポートを明言しています。ただし、長時間モデルやagent向けの最先端機能はInteractions API側に先行して載る見込みです。 Q. まずどこから試すべきですか? A. 会話履歴の扱いが重い社内ボット、もしくは調査系の非同期ジョブから置き換えると効果を測りやすいです。

Gemini APIを使ったagent設計や、既存LLMワークフローのstateful化を検討している企業は、 HelloCraftAIへご相談ください 。要件整理からPoC、運用ルール設計まで支援します。