CursorはVS Code互換のエディタとして始めやすい一方で、2026年の現在は「VS Code拡張機能が使えるAIエディタ」だけでは説明しきれません。VS Codeの拡張機能エコシステムをかなり活かしつつ、Cursor独自のAI機能、Marketplaceプラグイン、Agent向けの周辺機能が増えたことで、拡張の考え方そのものが少し変わっています。この記事では、拡張機能の互換性と、VS Codeとの違いを実務目線で整理します。
一見すると「VS Codeの代わりにCursorを入れればそのまま使える」と思いがちですが、実際にはその理解だけだと半分しか合っていません。Cursorで重要なのは、従来のエディタ拡張と、AIの能力を広げるプラグインを分けて考えることです。この違いがわかると、必要なものだけ残し、重複するものを減らしやすくなります。
AIコードエディタ「Cursor」とは?基本概要を紹介
Cursorは、VS Codeをベースにしながら、インライン編集、チャット、Composer、Agent、モデル利用管理などを標準搭載したAIコードエディタです。近年はMarketplaceにより、MCPサーバー、skills、subagents、rules、hooksを束ねた「プラグイン」も扱えるようになり、単なるUI上の拡張だけでなく、エージェント能力そのものを追加できる方向へ進化しています。
そのため、Cursorの拡張を考えるときは、従来のVS Code拡張機能と、Cursor Marketplaceのプラグインを分けて理解するのが重要です。前者はエディタの見た目や言語機能を補うもの、後者はAIや外部ツール接続を強化するもの、という整理がわかりやすいです。
この二層構造を理解しておくと、拡張機能を入れすぎて環境が重くなったり、似た役割のAI機能が競合したりするのを避けやすくなります。Cursorは最初からAIが強いので、VS Code時代に入れていた補助拡張の中には、もう役目を終えているものもあります。
CursorとVSCodeの違いを徹底比較!
VS Codeとの最大の違いは、AIが「後付け」ではなく作業の中心に置かれていることです。VS Codeでも拡張機能を入れればAI支援は可能ですが、Cursorは最初からチャット、コード編集、コードベース参照、エージェント実行まで統合されています。最近の更新ではPRレビューや並列実行の導線も強化され、より大きな変更をAIに任せやすくなっています。
- VS Code: 拡張機能中心で自由度が高く、従来型のIDE運用に強い
- Cursor: AI操作が標準化されており、自然言語から実装へつなぎやすい
- VS Code拡張の多くは使えるが、AI系・深い内部依存系は相性確認が必要
- Cursor独自のプラグインは、外部ツール接続やAgent能力拡張に強い
逆に、VS Codeのほうが有利な場面もあります。特殊な拡張機能に強く依存した既存開発環境、社内独自の拡張セット、長年チューニングしたデバッグ構成などは、VS Codeのままのほうが安定することがあります。Cursorへ移行するときは「全部乗り換える」ではなく、まずAI支援が欲しいリポジトリだけ試すほうが安全です。
たとえば、リッチなデバッグ拡張、独自の社内認証プラグイン、古いフレームワーク向けの特殊ツールなどは、VS Codeで長く使われてきた分だけ検証事例が多いことがあります。一方で、調査、要約、リファクタリング、複数ファイルの整理のようなAI前提作業はCursorのほうが圧倒的に楽なケースが増えています。どちらが上かではなく、作業の軸がどこにあるかで選ぶのが現実的です。
また、最近のCursorはチーム向け機能の強化により、「個人用AIエディタ」から「組織で使うAI開発基盤」へ寄っています。VS Codeは拡張の自由度で勝ち、CursorはAI運用の一貫性で勝つ。この構図で見ると違いが整理しやすいです。
Cursorで使える拡張機能とは?
Cursorで使う拡張は、大きく3層あります。1つ目はPrettierやESLint、GitLensのようなVS Code系の定番拡張。2つ目は言語ごとのツール群。3つ目がCursor Marketplaceのプラグインです。Marketplaceプラグインは、AWS、Figma、Linear、Stripe、Datadog、GitLabなど外部ツールとエージェントを接続できるのが特徴で、単なるUI補助を超えた価値があります。
- エディタ基盤: Formatter、Linter、Git補助、テーマ、キーバインド
- 言語支援: TypeScript、Python、Go、Javaなどの言語サーバーや補助機能
- Marketplaceプラグイン: 外部SaaSや社内ツールへAgentを接続する拡張
- チーム運用: rules、hooks、skillsを含む再利用可能な開発ルールの共有
実務では、まずVS Code系の定番拡張で土台を整え、そのうえで本当に必要なMarketplaceプラグインだけ追加する運用が扱いやすいです。特にAIとの役割が重複する拡張を増やしすぎると、提案の出どころが分散して逆に使いにくくなります。Cursor標準機能と競合しないか、チーム全体で再現できるかを基準に選ぶと失敗しにくいです。
また、Marketplaceは今後さらに広がる前提で設計されています。最近も30以上の新プラグインが追加され、Teams/Enterpriseではチーム用Marketplaceで社内プラグインを配布できるようになっています。つまり、Cursorの「拡張機能」は個人の便利ツールから、組織の開発基盤へ広がりつつあります。
ここで注意したいのは、Marketplaceプラグインは便利なぶん権限や情報流通の設計も重要になることです。ログ、チケット、データベース、決済、インフラに触れるプラグインは、単に入れて終わりではありません。誰が使うか、どこまで許可するか、結果をどう監査するかまで含めて考えると、チーム導入での失敗が減ります。
個人開発なら、まずはFormatter・Linter・Git補助に加え、本当に必要な1〜2個のプラグインから始めるのがおすすめです。チームでは逆に、自由に入れさせるよりも推奨セットを決めておくほうが再現性が上がります。Cursorは強力だからこそ、拡張の足し算より構成の整理が重要です。
まとめ:Cursorの拡張機能を活用して快適な開発環境を構築しよう
Cursorの強みは、VS Codeの慣れた開発体験を活かしながら、AI中心の作業フローへ自然に移行できることです。まずはVS Codeの定番拡張を厳選して引き継ぎ、必要に応じてMarketplaceプラグインで外部ツール連携を足す、という順序が現実的です。
VS Codeとの違いを理解せずに拡張を盛りすぎると、せっかくのCursorらしさが埋もれます。相性の良い基盤拡張を残しつつ、AI編集・チャット・Agent・プラグインの役割を整理しておくと、Cursorを単なる代替エディタではなく、開発速度を上げる作業環境として使いこなしやすくなります。
結局のところ、Cursorで大事なのは「何を増やすか」より「何を減らすか」です。VS Code時代の資産を活かしつつ、AI前提で不要になったものを整理し、本当に効果の大きいプラグインだけ残す。その引き算ができると、Cursorの強みがかなり見えやすくなります。
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