Turing株式会社(チューリング)は2021年8月設立、東京都品川区大崎ゲートシティ大崎イーストタワー4階に本社を置く、完全自動運転EVを目指すスタートアップ企業です。共同創業者は、将棋AI「Ponanza」の開発で知られる山本一成氏と青木俊介氏です。
独自の自動運転アプローチ
Turing の技術的特徴は、環境認識から経路計画、走行制御までを単一のAIで扱うEnd-to-End(E2E)自動運転AIに軸足を置いている点です。汎用的な大規模言語モデルを自動運転開発に応用するというユニークなアプローチで、マルチモーダル生成AI「Heron」、生成ワールドモデル「Terra」、VLA(Vision-Language-Action)モデルのデータセットなどを開発しています。専用の計算基盤「Gaggle Cluster」も自社で構築しています。
国内初のVLAモデル公道走行
2025年、Turing は国内初となる VLA モデルによる公道でのリアルタイム自動運転制御を実現したと発表しました。研究室内のデモではなく、実際の公道で大規模言語モデルベースの自動運転を動かせることを示した象徴的な成果です。自社工場「Kashiwa Nova Factory」では、LLM を搭載した自動運転車の走行デモも実施しています。
完全自動運転EVの量産を目標に
Turing は完全自動運転EVの量産を長期目標として掲げ、自動運転専用の車載LLMアクセラレーターハードウェアの開発まで手掛けるハードウェア統合型の開発体制を構築しています。2030年までに数万台規模の量産を宣言しており、ソフトウェア・ハードウェア・製造まで垂直統合で目指す、日本では珍しいディープテック企業です。
こんな企業におすすめ
自動運転・モビリティ分野での共同研究、End-to-End ML モデルの産業応用、LLM を活用した次世代 AI システム開発を検討している自動車メーカー・サプライヤー・研究機関に適しています。