株式会社Sony AI は、ソニーグループの完全子会社として2020年4月に設立された AI 研究組織です。設立時のミッションは「人類のクリエイティビティの拡張に向けて人工知能の研究開発を加速する」ことで、エンタテインメント分野を中心に、人間の想像力と創造性を高める AI やロボットの基礎的な研究開発に取り組んできました。
Sony Research への発展
2025年、ソニーグループは「Pioneer the future of creation(クリエイションの未来を拓く)」をミッションとした完全子会社「株式会社ソニーリサーチ(Sony Research)」を設立したと発表しています。Sony Research は2020年設立の Sony AI を基に構築された新組織で、当初はセンシング、AI、デジタル仮想空間の分野に注力するとされています。ハードウェアで培った「物理世界を測る・表現する」技術と、AI・ソフトウェアの融合が大きなテーマです。
ソニーグループの生成AI民主化
研究組織としての Sony AI/Sony Research だけでなく、ソニーグループ本体としての生成AI活用も本格化しています。2023年8月から、グループ全体に「Enterprise LLM」環境を展開し、ベクトルデータベースを組み合わせた独自環境で全社員が生成AIを利用できる「民主化」の実現に取り組んでいます。すでに毎月200万回以上の社内業務などで利用され、結果として毎月5万時間以上の業務時間削減につながっているとされています。
独自の研究テーマ
Sony AI の研究成果の例として、AI が作曲した音楽データを分析し、学習や生成の過程で利用された既存楽曲を特定する技術の開発が挙げられます。音楽・映像というクリエイティブ領域で世界的な存在感を持つソニーだからこそ取り組める、「AI によるクリエイターの権利保護」「学習データの透明性」という社会課題に正面から向き合うテーマです。食領域での AI 活用など、エンタメ以外の分野への展開も進めています。
こんな企業におすすめ
エンタメ・クリエイティブ領域でのAI活用を共同研究したい企業、センシング・デジタルツインと AI を組み合わせたい組織、ソニーグループの技術資産を活用した先端研究を進めたい大手企業・研究機関に適しています。