企業サイトの問い合わせフォームに、営業目的の送信が毎日届く——。Webサイトを運営する事業者なら、誰もが心当たりのある光景です。しかも近年は、生成AIで営業文面を自動作成し、フォームへ自動送信するツールが次々と登場し、「送る側」のコストは限りなくゼロに近づいています。2026年8月には「AIに営業1万件を任せた」という記事がX(旧Twitter)で数十万回表示される話題になり、受け取る側の負担増を懸念する声が相次ぎました。
そんな中、numoment株式会社が2026年8月25日、問い合わせフォームの「受け手側」を守るSaaS「門番くん」を正式リリースしました。届いた送信をAIがすべて読み、重要な問い合わせだけを通知するという、いわば「フォームの前に立つ門番」です。本記事では、その仕組みと使い方、料金を紹介します。
reCAPTCHAでは止まらない「人間とAIのフォーム営業」
フォーム営業対策として最初に思い浮かぶのはreCAPTCHAなどのbot対策ですが、これらが防げるのは機械による自動送信だけです。人間が手で送信する営業や、AIが生成した自然な文面の営業は、bot対策をすり抜けてそのまま受信箱に届きます。
その結果、「本物の商談や顧客からの問い合わせが、営業送信の山に埋もれて返信が遅れる」という機会損失が、中小企業を中心に広がっています。問い合わせ対応の担当者が毎日営業メールを仕分けする時間も、積み重なれば無視できないコストです。
門番くんの仕組み — AIが全件読んで、重要だけ通知
門番くんの導入は、管理画面に表示されるスクリプトタグを既存サイトに1行貼り付けるだけです。フォームの作り直しは不要で、Shadow DOM採用のためサイトのCSSとも干渉しません。
設置後は、フォームに届いたすべての送信をAIが読み、「重要・通常・スパム」に分類します。重要と判定された問い合わせだけが、要約とAIの判定理由つきでSlackやメールに通知される仕組みです。通知の基準は「商談につながる問い合わせと取材依頼だけ通知して」のように日本語の文章で書くだけで、複雑なフィルタ設定は必要ありません。
特徴的なのは「捨てない」設計です。営業と判定された送信も削除されず、全件が分類済みの受信箱に保管されます。AIの精査が失敗した場合は「未精査」のまま通知されるため、大事な1件を取りこぼしません。AIに任せることへの不安に、設計で答えている点は好印象です。
主な機能
- スクリプトタグ1行で既存サイトにフォームを設置(Shadow DOMでCSS非干渉)
- AIによる全送信の精査・分類(要約・判定理由つき)
- 自然言語(日本語)で書ける通知ルール
- 重要な問い合わせだけをSlack・メールに通知
- ハニーポット+AI判定の二段構えのbot・スパム対策
- 通知されなかった送信も全件保管される受信箱
- メンバー招待・権限管理などのチーム機能
使い方は3ステップ
1. 無料アカウントを登録し、フォームの入力項目と通知基準を設定する(日本語で書くだけ)。2. 発行されたタグをサイトのHTMLに1行貼り付ける。3. 以降の送信はAIが自動精査し、重要な問い合わせだけが通知される——という流れです。エンジニアでなくても、HTMLを編集できるサービス(WordPressなど)なら数分で導入できます。
料金プラン
Freeプランは月額0円で、月10件までのAI精査・フォーム1個・メンバー3人まで利用できます。有料プランはStarterが月額980円(月100件・フォーム3個)、Proが月額1,980円(月1,000件・フォーム10個)で、いずれも税別・公開ベータ期間の価格です。月10件の無料枠で試してから、届く営業の量に応じて引き上げる使い方が現実的でしょう。
リリース記念キャンペーン
正式リリースを記念して、公式X(@with291)のリリース投稿をリポストしDMで連絡した「自社サイトのフォームを運用する事業者」先着30社に、Starterプラン3ヶ月無料クーポンが配布されます(2026年9月30日までの設置完了が条件)。フォーム営業に悩んでいる事業者は、この機会に試してみてはいかがでしょうか。
まとめ
フォーム営業の「送る側」がAIで自動化されていく流れは、もう止まりません。だとすれば、受け取る側もAIで守る——門番くんは、その最初の選択肢になり得るサービスです。numoment自身のコーポレートサイトでも稼働しており、実際に届く営業送信をAIが仕分けているとのこと。まずは無料プランから試せます。
サービスサイト: https://monbankun.hellocraftai.com/