GitHub Copilotの料金は、2026年6月1日を境に「Premium Requests何件か」ではなく「GitHub AI Creditsをどう消費するか」で整理したほうが実務で混乱しません。いまは席課金の固定費と、AI Creditsの従量部分を分けて見るのが基本です。
GitHub公式の案内では、2026年7月時点でもベースの席価格は維持されており、Proは月10ドル、Pro+は月39ドル、Businessは1ユーザー月19ドル、Enterpriseは1ユーザー月39ドルです。そのうえで、AI Creditsの含み枠と超過時の課金を管理する構造へ完全移行しました。
この記事では、個人プランと組織プランの違い、無料枠、AI Credits、上限設定、部門別配賦をFAQ形式でまとめます。社内説明や予算見直しのたたき台としてそのまま使える内容に絞りました。
まず押さえたい料金表:個人向けと組織向けは見方が違う
個人向けはFree・Pro・Pro+・Maxの4段階で、席価格と月次AI Creditsがセットになっています。Freeは2,000 completions/月と50 chat requestsが中心の入門枠、Proは月10ドルで日常利用向け、Pro+は月39ドルで高性能モデルや大きめの月次枠向け、Maxは重いagent利用を前提にした上位枠です。
組織向けはBusinessとEnterpriseが中心で、固定の席課金に加えてAI Creditsのプールを請求主体単位で共有します。つまり、個人は「自分の枠を使い切るか」を見るのに対し、組織は「誰がどのcost centerでどれだけ枠を消費したか」を見る運用になります。
無料枠とAI Creditsはどこまで使える?
2026年7月時点のGitHub Docsでは、個人の有料プランは Premium Requests ではなく GitHub AI Credits の月次枠で説明されています。代表的にはProが合計1,500 credits、Pro+が合計7,000 credits、Maxが合計20,000 creditsです。code completions と Next Edit Suggestions は引き続き含み枠で、AI Creditsを消費しません。
一方でFreeは2,000 completions/月と50 chat requestsが基本で、まずはエディタ内補完や軽いチャットを試す位置づけです。重いagent実行や上位モデル利用を前提にするなら、早めに有料プラン前提で設計したほうが現実的です。
Copilotの席設計や社内ルールを整理したい場合は、お問い合わせフォームからご相談ください。
2026年6月1日から何が変わった? 値上げ対応の考え方
大きな変更は「すべてのプランが usage-based billing へ寄った」ことです。GitHub公式ブログでは、ベース価格は据え置きのまま、使い方に応じてAI Creditsを消費する構造へ移行したと案内しています。旧来の request-based な説明だけでは、現在の請求実態を正しく表せません。
組織向けでは、Business と Enterprise のAI Creditsは請求主体単位でプールされます。2026年6月から8月末までは移行期間として追加クレジットが上乗せされているため、直近の請求だけを見て平常時のコストと判断しないことが大切です。
また、GitHub Communityの2026年6月2日更新では、Copilot code review が GitHub Actions minutes も消費する点が明記されました。コードレビュー自動化を広げる場合は、Copilot費用だけでなく Actions 側の利用量も合わせて見てください。
上限設定はどうする? 予算オーバーを防ぐ3つの方法
実務では、1. 請求主体全体の月次予算、2. cost center 単位の予算、3. 高利用者向けの user-level budget の3層で管理すると運用しやすくなります。GitHubは user-level budget controls を追加しており、agent利用が多い人だけ細かく制御する運用が取りやすくなりました。
まず全社の月次上限を置き、次に開発本部・データ/AI推進・PoCチームなど利用目的ごとに cost center を分けます。そのうえで、長時間agent実行や高価なモデルを使う一部ユーザーにだけ個別上限を設定すると、現場を止めすぎずに請求のぶれを抑えられます。
完全停止より「超過前に通知して、承認されたチームだけ追加購入を許可する」形のほうが現実的です。PoC期と本番期で上限を変えるルールも事前に決めておくと揉めません。
部門別配賦はどう進める? cost center運用の実践パターン
部門別配賦は、組織図よりも利用目的で切るほうが失敗しにくいです。たとえば「通常開発」「AI実験」「社内支援チーム」の3つに分けると、どの利用が投資でどの利用が定常費かを説明しやすくなります。
GitHubの usage report と metered usage 画面を使えば、請求主体全体の消費、cost center別の消費、高利用ユーザーの偏りを追いやすくなります。EMは利用量、情シスは権限と上限、経営企画は配賦ルールと予算差異を担当する形にすると責任分界が明確です。
もしまだ配賦が難しいなら、最初は「高価なモデル利用だけ別cost center」にするだけでも十分です。agent や code review の利用が急増したときに、どこが原因かを特定しやすくなります。
よくある質問(FAQ)
Q. Premium Requests という言い方はもう古い? A. 2026年7月時点では、GitHub公式はAI Credits中心の説明へ移っているため、社内資料も順次置き換えるのが無難です。
Q. コード補完も従量課金される? A. いいえ。GitHub公式ブログでは、code completions と Next Edit Suggestions は引き続き含み機能で、AI Creditsを消費しないと案内されています。
Q. code review のコスト見落としはある? A. あります。2026年6月以降は AI Credits に加えて GitHub Actions minutes も見る必要があります。
Q. 最初にどのプランを割り当てるべき? A. 大半の個人利用はPro、継続的にagentを回す人はPro+以上、組織管理が必要ならBusiness以上を起点に考えると整理しやすいです。
Copilotの従量課金対応を社内ルール、配賦、研修まで含めて整えたい場合は、お問い合わせフォームからご相談ください。