Claude Codeの料金体系とは?無料で使える範囲と有料プランを解説

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5/27更新:最新プランを反映

Claude Codeは、Anthropic社が開発した最新のAIコーディング支援ツールで、2025年5月に正式リリースされました。このツールは、ターミナル上で動作するCLI(コマンドラインインターフェース)型のエージェントであり、自然言語による指示でコードの生成、編集、デバッグ、テスト、Git操作などを自動化できます。最新モデル「Claude Opus 4」を基盤としており、長時間にわたる複雑なタスクにも対応可能です 。 

Claude Codeとは?基本概要をチェック

Claude Codeは、従来のコーディング支援ツールとは一線を画す、対話型・自律型の開発パートナーです。開発者が自然言語で「〇〇を修正して」「〇〇のテストを書いて」と指示するだけで、プロジェクト全体を読み解きながら必要なファイルの変更、修正案の提案、さらにはGitの操作までを一貫して行います。

特筆すべきは、Claude Codeの長時間タスク処理能力文脈理解力です。最新のClaude Opus 4モデルを搭載しており、最大24時間に及ぶ作業にも対応。複数ファイルにまたがるリファクタリングや、大規模なテストコード生成なども自動でこなします。

また、GitHubやCI/CDツールとの統合も進んでおり、プルリクエストのレビューやマージ、CIエラーの自動修正といった実践的な運用シーンでも強みを発揮。セキュリティ面でも、ユーザーの承認なしにコード変更やコマンド実行を行わない設計となっており、企業環境でも安心して導入可能です。

【無料プラン】Claude Codeはどこまで使える?

  1. “無料プラン”は存在しない Claude Code CLI(npm install -g @anthropic-ai/claude-code)は誰でも無償でインストールできますが、実際に動かす際は 必ず Claude API を呼び出します。公式料金表に月額ゼロで継続利用できるプランはなく、利用量に応じた従量課金のみ が適用されます。
  2. 試用クレジットで軽く触ることは可能 Anthropic へ新規登録すると、数ドル相当の無料クレジットが付与される場合があります(時期やキャンペーンにより変動)。
    • モデルは Sonnet 4Haiku 3.5 を選択するのがコスト的に無難。
    • Opus 4 で 1 万トークン程度の試行を行うと、試用枠はすぐに使い切る点に注意。
  3. 無料でできる範囲はデモ・検証レベル
    • 小規模リポジトリでの簡易リファクタリング提案
    • 単体テスト 1〜2 ファイルの自動生成
    • ESLint 代わりの軽いコードレビュー いずれも「どんな操作感か」を確認する程度で、本格的な開発作業を継続するのは実質不可能です。
  4. 商用利用・長時間タスクを想定するなら課金が前提
    • 長時間のリファクタリングや大規模テスト生成など、Opus 4 を前提とする実務用途では従量課金に備え、あらかじめコスト試算を行うことが必須です。

Claude Codeの料金体系とは?基本プランを解説

Claude Codeを動かすには ①Anthropic APIの従量課金 または ②Claude Max(月額定額)サブスクリプション のいずれかを契約します。CLI 自体は無料ですが、実行時に呼び出すモデル分のコストが必ず発生します。まずは両者の違いを一覧で確認しましょう。

区分課金方式主な特徴料金(目安)
API 従量課金トークン量に応じて都度請求使った分だけ支払う柔軟設計。PoC・個人開発に最適。キャッシュ設定でさらなる節約も可能。数ドル〜数十ドル/月(使用量による)
Claude Max月額定額サブスクWeb版ClaudeとClaude Codeの両方を定額で利用可能。‐ Max 5×:$100/月(Pro比5倍の利用枠)‐ Max 20×:$200/月(Pro比20倍の利用枠)日常的にOpus 4を回す開発者・研究者


API 従量課金と Max サブスクは 「使う頻度とトークン量」 で選び分けるのが鉄則です。月ごとの利用量が読めない開発初期や PoC 段階では、Sonnet 4 を中心に従量課金で様子を見るのがリスクが小さく、数ドル〜十数ドル程度の出費で収まるケースがほとんどです。一方、Opus 4 を毎日本番リポジトリに対して回し、月あたり数十万トークンを超えるような運用が定着してきたら、Max 5×(100 ドル)→ Max 20×(200 ドル)へと切り替えたほうがコストが頭打ちになり、予算管理がしやすくなります。「まず従量課金で試し、閾値を超えたら Max に移行」――これが現時点で最も合理的な運用フローと言えるでしょう。

基本となるモデル別料金(2025年5月時点)

モデル名基本入力料金(Base Input)出力料金(Output)5分キャッシュ書き込み(5m Cache Writes)1時間キャッシュ書き込み(1h Cache Writes)キャッシュ命中&更新(Hits & Refreshes)
Claude Opus 4$15 / 1Mトークン$75 / 1Mトークン$18.75 / 1Mトークン$30 / 1Mトークン$1.50 / 1Mトークン
Claude Sonnet 4$3 / 1Mトークン$15 / 1Mトークン$3.75 / 1Mトークン$6 / 1Mトークン$0.30 / 1Mトークン
Claude Sonnet 3.7$3 / 1Mトークン$15 / 1Mトークン$3.75 / 1Mトークン$6 / 1Mトークン$0.30 / 1Mトークン
Claude Sonnet 3.5$3 / 1Mトークン$15 / 1Mトークン$3.75 / 1Mトークン$6 / 1Mトークン$0.30 / 1Mトークン
Claude Haiku 3.5$0.80 / 1Mトークン$4 / 1Mトークン$1 / 1Mトークン$1.60 / 1Mトークン$0.08 / 1Mトークン
Claude Opus 3$15 / 1Mトークン$75 / 1Mトークン$18.75 / 1Mトークン$30 / 1Mトークン$1.50 / 1Mトークン
Claude Haiku 3$0.25 / 1Mトークン$1.25 / 1Mトークン$0.30 / 1Mトークン$0.50 / 1Mトークン$0.03 / 1Mトークン

※Claude Codeは通常、デフォルトでclaude-opus-4-20250514を使用します。


Opus 4は圧倒的な推論能力を誇りますが、そのぶんトークン単価が高いモデルです。設計レビューや大規模リファクタリングのように「判断精度が開発効率を左右する局面」だけに絞って呼び出すと、コストを無駄なく活かせます。日常的なテストコード生成やフォーマット調整などでは、性能と価格のバランスに優れる Sonnet 4 をメインに据えるのが得策です。さらに、–cache 5m や –cache 1h でキャッシュを書き込むように設定すれば、同一コンテキスト内の再利用が効き、請求額を大幅に圧縮できます。要するに「タスクに応じてモデルを切り替え、高価なモデルは短時間・要所で使い、安価なモデルとキャッシュで長時間処理を担わせる」というメリハリ運用が、Claude Codeのランニングコストを抑える最もシンプルな方法です。

法人は Bedrock/Vertex 経由で割引価格で利用できます!

AWS Bedrock や Vertex AI で動かす Claude Code の料金は、クラウド利用料として AWS / GCP に課金されます。ここで 弊社のクラウド請求代行サービス を利用すると、Bedrock や Vertex で発生したトークン課金もまとめて割引対象にできるのがポイントです。弊社では「クラウド利用料を 5 %以上割引」をご提案しており、導入企業の事例では 最大 10 % ものコスト削減 が実現できています。

ユースケース通常料金請求代行サービスを使った場合削減幅
Bedrock で Claude Opus 4 を100 万トークン(入力15$+出力75$)呼び出す90$(約12,600円)80ドル(10 %割引後)-10 ドル

請求代行サービスは AWS・GCP の利用料をまとめて代理請求し、エンタープライズディスカウントや RI/Savings Plans の最適化と合わせて 追加で 10 % 程度の割引 を上乗せできます。Bedrock で発生する Claude のトークン課金もクラウド利用料に含まれるため、そのまま割引対象になるのがメリットです。毎月数百万トークン規模で Opus 4 を回す開発チームなら、年間で数十万円単位のコスト圧縮が期待できます。

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